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高齢者の一日


「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に」という昔話がありました。現代の高齢者は一日のうち、どんな行動にどれだけの時間を使っているのでしょうか。


高齢者の家事時間、20年で倍増

 総務省の「社会生活基本調査」(2006年)によると、65歳以上の高齢者の睡眠時間は男性全体で1日8時間33分、女性で8時間18分、食事時間は男女共に2時間弱でした。自由時間で最も多く割いているのが「テレビ・ラジオ・新聞・雑誌など」の時間で、高齢者のどの年齢層でも3時間を突破しています。

 家事関連では男性1時間07分、女性3時間34分、とりわけ男性高齢者は、この20年間で時間が倍増しました。

 

働けるうちは現役希望

 

仕事などの時間では、男性は年々減少し続け2時間01分、逆に、女性は2006年から上昇に転じ、53分(2006年)に成っています。

 厚生労働省の「国民生活基礎調査」(2010年)によると、65歳以上の高齢者のうち仕事がある人の割合は男性32.4%、女性15.8%となっています。65~69歳に限定すると(総務省、2007年「就業構造基本調査」)、男性の2人に1人、女性の3割弱が就業しています。

 産業別にみると(総務省、2006年「労働力調査」)、第1位は「農林業」で高齢就業者の約5人に1人、以下「卸売・小売業」「サービス業」「製造業」と続いています。

60歳以上の仕事を持っている高齢者に引退時期を聞いたところ、「働けるうちはいつまでも」が36.8%と圧倒的多数でした。(内閣府、2009年「高齢者の地域社会への参加に関する意識調査」)。

 男性は家事に、女性は仕事にと高齢者の活発な姿が浮かんできます。



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